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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科58巻9号

2004年08月発行

文献概要

症例報告

皮膚症状が先行した慢性骨髄単球性白血病の1例

著者: 元田夏紀1 清水忠道1 横田浩一1 西江渉1 谷村心太郎1 入江達朗2 清水宏1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野 2愛育病院内科

ページ範囲:P.760 - P.762

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63歳,男性.2002年5月頃より背部・前胸部に紅色小丘疹が出現し,その後全身に拡大したため精査目的で来院.受診時全身に小指頭大までの紫紅色の浸潤を触れる小丘疹・結節が多数認められた.組織学的には真皮全層の膠原線維間に密に浸潤する核に切れ込みのある大型の異型細胞が認められ,myeloperoxidase染色が陽性であった.骨髄生検では過形成および大型で核に切れ込みのある単球系の異型幼若細胞が15%認められ,MDSの一型であるCMMoLの診断に至った.化学療法を施行中に急性転化を生じたが,化学療法は奏効し皮疹は消退した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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