Qどんなダーモスコピー所見が認められますか?
診断は何でしょう
臨床情報
41歳,女性.1年前,左足底に小さな色素斑が生じているのに気付いた.その後,徐々に増大してきた.
初診時,左足底の第4趾間中枢側に相当する部位に,大きさ6×4.5mmの,類円形状の黒褐色斑が認められた(図2).色調が辺縁部で徐々に淡くなり,境界不鮮明である.形状の不整は目立たない.
雑誌目次
臨床皮膚科59巻1号
2005年01月発行
雑誌目次
連載
Dermoscopy Specialistへの道Q&A(第10回)
著者: 斎田俊明 , 宮嵜敦
ページ範囲:P.7 - P.9
今月の症例
巨大なtrichilemmal hornの1例
著者: 安本昌紀 , 山本敬三
ページ範囲:P.11 - P.13
要約 88歳,女性.左後頭部に赤色結節を基部にもつ30×30×130mmの黄褐色調のらせん状の角化性腫瘍のため受診した.自覚症状はなかった.組織では基部において嚢腫様構造を示しその上方ではtrichilemmal keratinizationを示した.上方の明調な細胞はPAS陽性だった.現在までに本邦で報告されたtrichilemmal hornと比べても自験例は最大の大きさと思われた.
フロセミドによる水疱型薬疹の1例
著者: 周東朋子 , 長谷川道子 , 豊田愛子 , 高橋亜由美 , 田村敦志 , 石川治
ページ範囲:P.14 - P.16
要約 57歳,男性.慢性C型肝炎およびアルコール性肝硬変による浮腫,腹水に対しフロセミドを内服中,四肢に水疱を伴う紅斑が出現.臨床・組織像より薬疹と診断した.被疑薬を漸次中止し,最後に残ったフロセミドを中止し,他のループ系利尿薬であるトラセミドに変更したところ皮疹は軽快した.しかし,約4か月後に皮疹が再発したため,さらに同系統のアゾセミドに変更して皮疹は軽快した.ところが,その3か月後には皮疹が再発したため,ループ系利尿薬の使用を断念した.ループ系利尿薬の薬疹ではアレルギー性機序以外に,腎不全・肝不全による薬剤あるいはその代謝産物の蓄積毒性が関与している可能性がある.本剤による薬疹で同系統の薬剤に変更した場合,患者の基礎疾患によっては再発の可能性が十分ありうることを認識する必要がある.
症例報告
タクロリムス外用の関与が考えられた下口唇放線菌症の1例
著者: 藤田靖幸 , 横田浩一 , 清水宏
ページ範囲:P.17 - P.19
要約 64歳,男性.初診の5か月前から下口唇に出血・びらんを認め,生検にて扁平苔癬と診断された.タクロリムス外用にて改善傾向を示していたが,生検2か月後から同部位に丘疹が出現,緩徐な拡大傾向を示した.組織所見では粘膜固有層の著明な炎症細胞浸潤と粘膜成分の混入,および縫合糸の残存を認めた.また明らかな棍棒状突起を伴う好塩基性塊状物質(sulfur granule)が認められた.パラフィン切片からsemi-nested PCR法にてActinomyces israeliiに特異的なribosomal RNA遺伝子を証明した.以上より,放線菌症と診断した.口唇生検後に本症を生じた報告はなく,発症にはタクロリムス外用の関与が推測された.
多剤耐性緑膿菌感染症を伴い外科的治療にて治癒に至った仙骨部褥瘡の1例
著者: 鈴木有彦 , 安積輝夫 , 鳥居修平
ページ範囲:P.20 - P.23
要約 55歳,女性.von Recklinghausen病に伴う脊髄多発性神経鞘腫のため下半身麻痺があり,2000年1月,仙骨部などに褥瘡が出現した.2次感染に伴い弛張熱を繰り返し,同部よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus)を検出した.アルベカシン,ST合剤の全身投与などにより感染は鎮静化し,同7月,分層植皮術にて創は閉鎖したが,間もなく,移動時のズレにより褥瘡が再燃した.感染徴候も再び悪化し,同部より多剤耐性緑膿菌(multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa)を検出した.ホスホマイシンとセフタジジムの時間差の併用療法,創部への硫酸ポリミキシンBの投与などで陰性化した.創部の感染徴候も治まり,2001年3月,大臀筋による回転筋膜皮弁術を施行した.以降,約4年間,褥瘡の再燃もなく順調に経過している.
足白癬より発症した壊死性筋膜炎の1例
著者: 遠渡舞 , 藤広満智子 , 酒井浩志 , 神谷秀喜
ページ範囲:P.24 - P.26
要約 64歳,男性.基礎疾患なし.初診2日前より悪寒を伴う発熱があった.同時に右趾間から右下腿に急速に発赤,腫脹が拡大した.初診時,右下腿は発赤・腫脹と一部に紫斑とびらんを伴っており,血圧低下と高度の炎症所見,ASOの上昇を認めた.壊死性筋膜炎と診断し,ピペラシリン,イミペネムを投与して,入院5日目にデブリードマンを施行した.10日後に分層植皮を行い全身状態は改善した.両足の足白癬を認め,同部よりの感染と考えられた.嫌気性菌を含め頻回の細菌培養を行ったが,起炎菌となる細菌は検出されなかった.
ネフローゼ症候群微小変化型を伴った好酸球増多症候群の1例
著者: 横山恵美 , 石田敏子 , 濱本嘉昭 , 武藤正彦 , 南園宗子 , 大薮靖彦
ページ範囲:P.27 - P.30
要約 31歳,男性.初診の3か月前,四肢に紅色皮疹が生じ,1か月前に腹部不快感を自覚,3日前より全身倦怠感と浮腫,前日より咳嗽が出現した.初診時,四肢に米粒大の紅色丘疹が散在していた.病理組織学的に真皮全層の血管周囲性および間質に著明な好酸球浸潤の像がみられた.好酸球3742/μl,アルブミン1.9g/dl,コレステロール537g/dl,尿蛋白6.7g/日.腎生検では微小変化群の像を認め,好酸球増多症候群およびネフローゼ症候群(微小変化型)と診断した.ステロイドパルスにて諸症状は改善し,その後感冒症状を契機に蛋白尿が再燃したが,シクロスポリンを主体とした加療で,蛋白尿は改善.その後2年間諸症状は再燃していない.
食物依存性運動誘発アナフィラキシーに口腔アレルギー症候群を合併した1例
著者: 永井彩子 , 加藤雪彦 , 斎藤万寿吉 , 坪井良治 , 古賀道之
ページ範囲:P.31 - P.33
要約 32歳,男性.食後,歩行中に呼吸苦,血圧低下を伴う膨疹が全身に出現し,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise induced anaphylaxis:FDEIA)を疑い,被疑食品である菓子パン,およびその主成分である小麦,砂糖,バターをおのおの単独もしくは組み合わせて摂取し,運動負荷試験を施行して陽性の所見を得た.また,メロン,スイカを摂取後,口腔,咽頭に違和感があり,果汁によるプリック・プリックテストが陽性のため,口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome:OAS)と診断した.FDEIAとOASの合併例は現在まで報告がなく,両疾患は同じⅠ型アレルギー反応であるが,吸収経路,責任抗原の蛋白分子量の大きさが違うことにより発症機序,発症様式が異なると考えた.
溶血性貧血を伴い,肺胞出血で死亡した狭義の水疱性エリテマトーデスの1例
著者: 山本洋美 , 妹尾明美 , 秋山賢次 , 濱田利久 , 久松祥子 , 岩月啓氏
ページ範囲:P.34 - P.37
要約 34歳,男性.Basedow病の既往あり.2003年3月頃より肝機能障害,5月より全身のそう痒,小水疱を生じた.9月当院内科に入院し,溶血性貧血,自己免疫性の肝障害が疑われ,水疱の精査のために当院を紹介された.臨床的にはDuhring疱疹状皮膚炎様の皮疹を呈し,病理組織,各種蛍光抗体法,免疫ブロット法により,Ⅶ型コラーゲンの自己抗体が証明された.同時期に抗ds-DNA抗体陽性となり,SLEの診断が確定され,ステロイド,DDSによる治療を開始した.経過中間質性肺炎,膜性腎症に対しシクロスポリンを追加したが,初診10か月後,突然の血小板減少,溶血性貧血の進行に肺胞出血をきたし,血漿交換も施行したものの数日で永眠された.
両側大腿四頭筋腱断裂を伴った持久性隆起性紅斑の1例
著者: 原藤玲 , 森本亜玲 , 山本奈緒 , 畑康樹 , 野本聡
ページ範囲:P.38 - P.41
要約 24歳,女性.10代のころより手背に皮疹が出現し,次第に手指,肘頭,臀部へ拡大した.初診時,同部に粟粒大から大豆大までの紅色丘疹,小結節,痂皮を付着する瘢痕性局面を認めた.臨床,組織は持久性隆起性紅斑に典型的と考えられたが,両側大腿四頭筋腱断裂を合併している点が特異であった.若年で大腿四頭筋腱断裂を起こすことは稀で,さらに両膝ともに腱の膝蓋骨付着部という,関節リウマチや糖尿病など基礎疾患を有する患者で多くみられる部位での損傷であった.自験例は持久性隆起性紅斑以外の基礎疾患はなく,本症による膝関節の炎症が腱の脆弱化をきたしたのではないかと推察した.
成人に生じた腹壁遠心性脂肪萎縮症の1例
著者: 花島麻紀 , 我妻恭子 , 繁益弘志 , 原田敬之 , 茂野淑
ページ範囲:P.42 - P.44
要約 33歳,女性.2000年,右鼠径リンパ節腫脹を自覚した.その後,右下腹部の陥凹を自覚し,徐々にその範囲が拡大した.CT上腹壁の萎縮を指摘されたが,無治療のまま経過観察していた.現症は右下腹部から右側腹部,右鼠径部にかけて,境界比較的明瞭な皮膚の陥凹局面を認めた.CTにて,限局性に皮下脂肪萎縮所見を認めた.病理組織学的所見では皮下脂肪組織の一部に融解,変性像がみられ,腹壁遠心性脂肪萎縮症の成人発症例と診断した.レプチンにつき,血液学的ならびに組織学的に検討した.
Atypical fibroxanthomaの1例
著者: 藤本篤嗣 , 田中京子 , 山上淳 , 杉浦丹
ページ範囲:P.45 - P.47
要約 52歳,女性.2年前より出現した左下腿後面の1cm大の赤褐色結節.組織は真皮から皮下織に至る境界明瞭な腫瘍であり,fibroblast様細胞と泡沫状の胞体を持つ大型の細胞で構成され,Touton型様の巨細胞も混じていた.核の大小不同やクロマチンの凝集像が散見されたが,組織学的にatypical fibroxanthomaと診断した.Malignant fibrous histiocytomaとの異同・鑑別につき,文献的に考察を加えた.
二分脊椎による足穿孔症
著者: 濱田理恵 , 清家正博 , 小玉肇 , 溝渕弘夫
ページ範囲:P.48 - P.50
要約 24歳,男性.出生時に腰椎の閉鎖不全を認め,腰椎縫合術を受けたが軽度の水頭症,膀胱直腸障害と両足の内反による歩行障害を残した.21歳時,右踵に排膿を伴う角質肥厚があるのに気付いたが難治性であった.角質肥厚部をデブリードマンすると,踵骨骨膜にまで達する潰瘍を形成していた.同部はX線,MRIで骨棘形成と骨壊死を伴う骨髄炎を合併していた.潰瘍部の切除,骨棘の除去と踵骨壊死部のデブリードマン後,腸骨からの骨移植を行った.現在まで潰瘍の再発はみられていない.足穿孔症の原因としては糖尿病性ニューロパチーが最多であるが,自験例は二分脊椎による下肢の知覚運動障害が原因であった.長年の歩行障害で生じた骨棘が表皮を圧迫して潰瘍を生じ,さらに同部からの感染で骨髄炎を合併し,難治性の潰瘍を形成したと考えた.
Collodion babyの1例
著者: 澤田啓生 , 森田明理 , 福田純男 , 秋山真志
ページ範囲:P.51 - P.53
要約 0歳,女児.在胎30週0日,1,574gの低出生体重児で出生した.出生時より全身が薄いセロファン様の膜で覆われ,一部亀裂と出血を認めた.臨床像よりcollodion babyと考え,経過観察を行った.5日目頃から徐々に落屑が始まり,26日目頃までには鱗屑は完全に消失した.3日目に行った皮膚生検では密な過角化と表皮の萎縮を認め,電顕では角層細胞内外への異常な脂肪滴の沈着を認めた.また,in situ transglutaminase activity assayではtransglutaminase1の活性に異常を認めなかった.これらの結果から,本症例を非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症あるいは新生児葉状魚鱗癬に伴うcollodion babyと考えた.
網膜血管の異常および左大脳の萎縮を伴ったBloch-Sulzberger症候群の1例
著者: 中條園子 , 早川郁子 , 濱口儒人 , 信崎幹之 , 川原繁 , 奥田則彦 , 稲沖真
ページ範囲:P.54 - P.56
要約 生後2日の女児.出生時より体幹・四肢に紅色丘疹,水疱および膿疱が列序性または集簇性に多発していた.病理組織学的所見では,高度な表皮の細胞間浮腫と好酸球浸潤がみられ,Bloch-Sulzberger症候群と診断した.眼科的に網膜血管の拡張,蛇行,異常吻合が認められたが生後5か月までに自然に消退した.頭部MRIで左大脳の萎縮と左側脳室の拡大が見いだされたが生後2年6か月現在,痙攣,麻痺などの中枢神経症状はみられていない.
左環指に生じたdermatofibrosarcoma protuberans
著者: 堀田健人 , 寺山真子 , 村田哲 , 清澤智晴 , 大槻マミ太郎 , 中川秀己
ページ範囲:P.57 - P.59
要約 20歳,男性.2年前より左環指PIP関節尺側に徐々に出現,増大する多結節融合性の紅色腫瘤を認めた.腫瘍は血管,神経を巻き込んでいたため,全摘出は不可能であったが,病理組織で隆起性皮膚線維肉腫と診断したため,再手術でMP関節より切断術を施行.DFSPが指趾に発症することは極めて稀であり,過去の報告例を併せて考察する.
背部に原発したclear cell sarcoma
著者: 紺野嘉宣 , 川上佳夫 , 尾山徳孝 , 中村晃一郎 , 金子史男
ページ範囲:P.60 - P.62
要約 50歳,男性.5年前から自覚していた背部皮下腫瘤の精査を目的に入院した.病理組織像でメラニン顆粒を含む大型の淡明細胞からなる腫瘍を認め,悪性黒色腫との鑑別を要した.免疫組織染色ではS-100,HMB-45,NSE,PAS染色陽性,鍍銀染色で腫瘍細胞巣に細網線維が増加していた.Clear cell sarcomaと確定診断し,化学療法と放射線療法で加療したが,腫瘍が縮小することなく永眠した.
肺浸潤によって死亡したSzary症候群の1例
著者: 沖山奈緒子 , 根本威志 , 沢田泰之 , 山本俊幸 , 音山和宣 , 横関博雄 , 西岡清 , 丸山隆児
ページ範囲:P.63 - P.65
要約 63歳,男性.1998年2月紅皮症にて他院を受診した.精査の結果,Szary症候群stageⅣaと診断,エトポシド(VP16)50mg/日,プレドニゾロン(PSL)10mg/日内服および外用PUVA療法併用にて加療受ける.1999年9月当科に入院した際,発熱があり,敗血症と考え,VP16とPSL投与を中止したところ,呼吸状態が悪化した.画像上で肺野の間質影の増強を認め,入院より3週間後,呼吸不全にて永眠した.剖検にて,肺の血管周囲・肺胞壁に異型リンパ球浸潤を検出した.肺野間質影の鑑別診断の重要性が示唆された.
皮膚浸潤を伴ったlarge granular lymphocyte leukemia (LGLL)の1例
著者: 谷村心太郎 , 加藤直子 , 田村あゆみ , 山中快子 , 相川啓子 , 森川玲子
ページ範囲:P.66 - P.68
要約 77歳,男性.2002年12月頃から無症候性の紅色丘疹が全身に多発し,その後,多発性小結節状となった.軀幹の小結節はCD3,CD4陽性のリンパ球様細胞の増殖を示し,T細胞受容体遺伝子再構成が陽性であった.同様の細胞を末梢血と骨髄に認め,それらはアズール顆粒を有するlarge granular lymphocyte(LGL)であった.末梢血好中球減少および貧血を伴ったが,表在性リンパ節腫大は認めなかった.稀な皮膚浸潤を伴ったlarge granular lymphocyte leukemia (LGLL)と診断した.
エトポシド少量内服療法が奏効した皮膚原発anaplastic large cell lymphomaの1例
著者: 鈴木有彦 , 安積輝夫
ページ範囲:P.69 - P.71
要約 88歳,男性.2002年2月,右下肢の結節性紅斑様皮疹に気付き,近医を受診した.生検にて悪性リンパ腫が疑われ,当科を紹介された.初診時,右大腿から下腿内側に帯状,飛び石状に,径数cm程度の結節性紅斑様皮疹が多発していた.全身検索にて,特に有意な所見はなく,安静のみで腫瘤は軽度縮小傾向を示した.病理組織の免疫染色の結果より,皮膚原発のanaplastic large cell lymphomaと診断した.一般に,本症の治療としては,電子線照射や外科的切除,多剤併用の化学療法などが行われるが,患者は高齢で,病変は皮膚に限局,多発していたため,まずエトポシド単剤の少量内服療法を選択し,連日50mg/日内服を開始した.15日間を1クールとし,2クール投与にて,明らかな副作用もなく,皮疹は消退した.以降,1年半以上経過も明らかな再発所見もなく,順調に経過している.
経皮経肝胆道ドレナージ刺入部に生じた胆管癌皮膚転移の1例
著者: 佐藤晴香 , 遠藤幸紀 , 佐藤俊樹 , 松田真弓 , 赤坂俊英
ページ範囲:P.75 - P.77
要約 70歳,女性.経皮経肝胆道ドレナージ刺入部に生じた上部肝門部胆管癌の皮膚転移例を報告した.減黄のためドレナージチューブを右側腹部の数か所より刺入し,入れ替えを3か月間繰り返していた.ドレナージチューブが自然抜去後,瘻孔は自然閉鎖したが,1か月後同部に疼痛を伴う硬貨大の硬結が生じた.病理組織像は腺癌の皮膚転移の像であり,胆管癌の皮膚転移と診断した.経皮経肝胆道ドレナージを悪性腫瘍例に施行する際は癌組織implantationの可能性を念頭に置く必要があると考えた.
肝細胞癌に対するcryosurgery後に,肝壊死組織が経表皮排泄された1例
著者: 秦洋郎 , 横田浩一 , 西江渉 , 清水匡 , 清水宏
ページ範囲:P.78 - P.80
要約 73歳,女性.1987年よりC型慢性肝炎で加療,2002年1月肝左葉S2区域に径2.2×2.2cm大の肝細胞癌を発症した.2002年2月20日,肝細胞癌に対して経表皮的cryosurgeryが施行された.6月上旬,腹部の手術創に一致して中央から膿汁排泄を伴う赤色結節が2個出現した.膿汁の細菌培養は陰性であった.結節を含めた皮膚生検組織では腫瘍細胞は認められず,反応性の肉芽組織の像を呈した.腹部CT検査で肝左葉に境界明瞭な低吸収領域を認め,腫瘍細胞がcryosurgeryによって壊死した部分と考えられた.瘻孔造影を施行したところ,肝臓と皮膚との交通が確認された.以上の所見より,本症例は経表皮的cryosurgeryによって壊死した肝臓の組織がプローブを刺入した経路に沿って経表皮排泄されたものと診断した.
血中PTHrP,G-CSF高値により高Ca血症,白血球増多を生じた臀部熱傷瘢痕癌
著者: 吉田寿斗志 , 福地修 , 幸田公人 , 石地尚興 , 上出良一
ページ範囲:P.81 - P.83
要約 55歳,男性.2歳時,両臀部,右大腿部に熱傷を受けた.2001年2月頃,右大転子部に悪臭を伴う腫瘤が出現し,2001年4月16日当科受診した.腫瘍切除,右鼠径リンパ節郭清術施行.リンパ節17個中2個に転移がみられた.術後化学療法を施行したが,2002年8月に後腹膜と左鼠径リンパ節に新たに転移を認め,放射線療法を追加した.以後外来で経過観察していたが,2003年1月6日,意識混濁で救急搬送された.来院時,補正Ca値15.6mg/dlより高Ca血症による意識障害と考えた.また,白血球数が54,600/μlと高値を示し,その後,最高116,700/μlまで増加した.血中PTHrP6.9pmol/l,G-CSF490pg/mlとともに高値であり,PTHrP,G-CSF産生腫瘍が疑われた.悪性腫瘍がPTHrPやG-CSFを産生して高Ca血症,白血球増多をきたすことは稀であるものの,扁平上皮癌に合併することが多く,有棘細胞癌の経過観察中は念頭に置く必要がある.
亜選択的動注化学療法により斑状色素沈着を生じた1例
著者: 藤本篤嗣 , 田中京子 , 山上淳 , 杉浦丹
ページ範囲:P.84 - P.86
要約 32歳,男性.肝内胆管癌切除後に行っていた亜選択的動注化学療法中,右体幹に斑状に色素沈着が出現した.組織では表皮基底細胞の空胞化と個細胞壊死がみられ,組織学的色素失調も認めた.これらの所見から,大動脈に留置されていたカテーテルの先端から5-FUが右肋間動脈に流入し,その支配領域である右側腹部の皮膚に障害をきたし,結果として色素沈着を生じたと考えた.動注化学療法中に斑状の色素沈着,紅斑,びらんがみられた場合,早急に動脈造影を施行し,必要に応じてカテーテルの抜去,再挿入を考慮すべきであろう.
神経疾患に対する免疫グロブリン大量療法後に生じた汗疱の2例
著者: 長谷川道子 , 田村敦志 , 石川治
ページ範囲:P.87 - P.89
要約 症例1は70歳,男性,small fiber neuropathy.症例2は65歳,男性,慢性炎症性脱髄性多発根神経炎.神経疾患に対し,当院神経内科で免疫グロブリン大量療法(IVIg療法)を受け,治療終了3日後より両手掌,足底に小水疱が出現した.神経疾患に対するIVIg療法後に汗疱が発生しやすいことは神経内科領域では比較的よく知られているが,皮膚科領域からの報告は少ない.皮膚科医として,IVIg療法の特徴的副作用を知っておくべきである.
臨床統計
福島県立医科大学附属病院皮膚科過去10年間のBowen病とBowen癌の症例および他施設との比較検討
著者: 阿部浩之 , 加藤保信 , 秋葉均 , 中村晃一郎 , 金子史男
ページ範囲:P.91 - P.93
要約 1991年度から2000年度の10年間に当科を受診したBowen病・癌は42症例であった.男性23例,女性19例で,平均年齢は71歳,90%は60歳以上であった.外来新患患者に対するそれらの割合は0.2%で,また悪性腫瘍の既往ないし合併は8症例で認められたが,Bowen病・癌との関連性は明らかでなかった.当科での症例の傾向を提示するとともに他5施設での症例群と比較した.
治療
伝染性膿痂疹に対する塩酸オキシテトラサイクリン軟膏外用単独による治療効果の検討
著者: 國行秀一 , 中野一仁 , 前川直輝 , 井上亜希子 , 松本千洋 , 鈴木伸典
ページ範囲:P.95 - P.97
要約 2002~2003年に皮膚科外来を受診した伝染性膿痂疹患者に対して塩酸オキシテトラサイクリン軟膏外用のみによる治療を行い,外用剤単独による治療効果について検討した.試験開始後,他の合併症などで抗生剤を服用した症例およびSSSS症例を除外した28例の膿痂疹患者に皮疹部の洗浄と1日3回外用剤を塗擦させた.治療開始後7日目に再診察し,皮疹について臨床的に判定した.7日後の再診時に,完治18例,著明に改善4例,中等度改善3例,やや改善3例であり,中等度以上改善が28例中25例(89.3%)であった.以上の結果より,塩酸オキシテトラサイクリン軟膏外用単独による治療が有効であることが確認され,内服薬の併用は必ずしも必要でないと考えられた.
印象記
第1回皮膚エリテマトーデス国際会議
著者: 和田直子
ページ範囲:P.98 - P.99
2004年9月1~4日,ドイツのDsseldorfで皮膚のLE(lupus erythematosus)をテーマとした初めての国際学会,First International Conference on Cutaneous Lupus Erythematosusが開催されました.LEに伴う多彩な皮膚症状は,SLE (systemic lupus erythematosus),DLE (discoid lupus erythematosus)をはじめ,既にその疾患概念の確立されたものとなっていますが,近年その病態に関する研究や免疫学的な話題が注目されていることもあって,今回世界の先生方が一堂に会して現在までの疾患理解の確認,最新の知見の勉強,意見交換を行う機会が設けられたものです.
学会の運営はDsseldorf大学皮膚科Thomas Ruzicka教授を中心にドイツの大学の先生方が労を取られ,ヨーロッパ,アメリカなど20カ国から150人の参加がありました.筆者は一般演題のポスター発表で慶應義塾大学病院の症例報告を持参し,講師陣の一人として招かれている西川武二教授と谷川瑛子講師,教室の先輩である河原由恵先生(けいゆう病院)とともに参加しました.日本からの参加は,われわれのほかにも川崎医科大学植木宏明学長,杏林大学塩原哲夫教授,和歌山県立医科大学古川福実教授がみえて講義をされました.
基本情報
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特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1990
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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