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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

ネフローゼ症候群微小変化型を伴った好酸球増多症候群の1例

著者: 横山恵美1 石田敏子1 濱本嘉昭1 武藤正彦1 南園宗子2 大薮靖彦2

所属機関: 1山口大学分子感知医科学講座皮膚科 2済生会下関総合病院腎臓内科

ページ範囲:P.27 - P.30

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要約 31歳,男性.初診の3か月前,四肢に紅色皮疹が生じ,1か月前に腹部不快感を自覚,3日前より全身倦怠感と浮腫,前日より咳嗽が出現した.初診時,四肢に米粒大の紅色丘疹が散在していた.病理組織学的に真皮全層の血管周囲性および間質に著明な好酸球浸潤の像がみられた.好酸球3742/μl,アルブミン1.9g/dl,コレステロール537g/dl,尿蛋白6.7g/日.腎生検では微小変化群の像を認め,好酸球増多症候群およびネフローゼ症候群(微小変化型)と診断した.ステロイドパルスにて諸症状は改善し,その後感冒症状を契機に蛋白尿が再燃したが,シクロスポリンを主体とした加療で,蛋白尿は改善.その後2年間諸症状は再燃していない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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