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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

溶血性貧血を伴い,肺胞出血で死亡した狭義の水疱性エリテマトーデスの1例

著者: 山本洋美1 妹尾明美1 秋山賢次2 濱田利久3 久松祥子3 岩月啓氏3

所属機関: 1三豊総合病院皮膚科 2三豊総合病院内科 3岡山大学大学院医歯学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学分野

ページ範囲:P.34 - P.37

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要約 34歳,男性.Basedow病の既往あり.2003年3月頃より肝機能障害,5月より全身のそう痒,小水疱を生じた.9月当院内科に入院し,溶血性貧血,自己免疫性の肝障害が疑われ,水疱の精査のために当院を紹介された.臨床的にはDuhring疱疹状皮膚炎様の皮疹を呈し,病理組織,各種蛍光抗体法,免疫ブロット法により,Ⅶ型コラーゲンの自己抗体が証明された.同時期に抗ds-DNA抗体陽性となり,SLEの診断が確定され,ステロイド,DDSによる治療を開始した.経過中間質性肺炎,膜性腎症に対しシクロスポリンを追加したが,初診10か月後,突然の血小板減少,溶血性貧血の進行に肺胞出血をきたし,血漿交換も施行したものの数日で永眠された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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