icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

成人に生じた腹壁遠心性脂肪萎縮症の1例

著者: 花島麻紀1 我妻恭子1 繁益弘志1 原田敬之1 茂野淑2

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科 2しげの皮膚科

ページ範囲:P.42 - P.44

文献購入ページに移動
要約 33歳,女性.2000年,右鼠径リンパ節腫脹を自覚した.その後,右下腹部の陥凹を自覚し,徐々にその範囲が拡大した.CT上腹壁の萎縮を指摘されたが,無治療のまま経過観察していた.現症は右下腹部から右側腹部,右鼠径部にかけて,境界比較的明瞭な皮膚の陥凹局面を認めた.CTにて,限局性に皮下脂肪萎縮所見を認めた.病理組織学的所見では皮下脂肪組織の一部に融解,変性像がみられ,腹壁遠心性脂肪萎縮症の成人発症例と診断した.レプチンにつき,血液学的ならびに組織学的に検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?