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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

網膜血管の異常および左大脳の萎縮を伴ったBloch-Sulzberger症候群の1例

著者: 中條園子1 早川郁子1 濱口儒人1 信崎幹之1 川原繁1 奥田則彦2 稲沖真3

所属機関: 1国立金沢病院皮膚科 2国立金沢病院小児科 3金沢大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.54 - P.56

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要約 生後2日の女児.出生時より体幹・四肢に紅色丘疹,水疱および膿疱が列序性または集簇性に多発していた.病理組織学的所見では,高度な表皮の細胞間浮腫と好酸球浸潤がみられ,Bloch-Sulzberger症候群と診断した.眼科的に網膜血管の拡張,蛇行,異常吻合が認められたが生後5か月までに自然に消退した.頭部MRIで左大脳の萎縮と左側脳室の拡大が見いだされたが生後2年6か月現在,痙攣,麻痺などの中枢神経症状はみられていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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