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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

肺浸潤によって死亡したSzary症候群の1例

著者: 沖山奈緒子1 根本威志1 沢田泰之1 山本俊幸1 音山和宣1 横関博雄1 西岡清1 丸山隆児2

所属機関: 1東京医科歯科大学皮膚科学 2中野総合病院皮膚科

ページ範囲:P.63 - P.65

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要約 63歳,男性.1998年2月紅皮症にて他院を受診した.精査の結果,Szary症候群stageⅣaと診断,エトポシド(VP16)50mg/日,プレドニゾロン(PSL)10mg/日内服および外用PUVA療法併用にて加療受ける.1999年9月当科に入院した際,発熱があり,敗血症と考え,VP16とPSL投与を中止したところ,呼吸状態が悪化した.画像上で肺野の間質影の増強を認め,入院より3週間後,呼吸不全にて永眠した.剖検にて,肺の血管周囲・肺胞壁に異型リンパ球浸潤を検出した.肺野間質影の鑑別診断の重要性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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