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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻1号

2005年01月発行

文献概要

症例報告

経皮経肝胆道ドレナージ刺入部に生じた胆管癌皮膚転移の1例

著者: 佐藤晴香1 遠藤幸紀1 佐藤俊樹1 松田真弓1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.75 - P.77

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要約 70歳,女性.経皮経肝胆道ドレナージ刺入部に生じた上部肝門部胆管癌の皮膚転移例を報告した.減黄のためドレナージチューブを右側腹部の数か所より刺入し,入れ替えを3か月間繰り返していた.ドレナージチューブが自然抜去後,瘻孔は自然閉鎖したが,1か月後同部に疼痛を伴う硬貨大の硬結が生じた.病理組織像は腺癌の皮膚転移の像であり,胆管癌の皮膚転移と診断した.経皮経肝胆道ドレナージを悪性腫瘍例に施行する際は癌組織implantationの可能性を念頭に置く必要があると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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