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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻10号

2005年09月発行

症例報告

解離性障害患者に発症した色素性痒疹の1例

著者: 菅原祐樹1 高橋和宏1 赤坂俊英1 大原学2

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2赤坂病院皮膚科

ページ範囲:P.961 - P.963

文献概要

要約

 22歳,女性.解離性障害のため2か月間,精神科に入院していたが,退院と同時期より,後頸部から背部にそう痒を伴う紅色丘疹と浮腫性紅斑が出現し拡大した.一部は褐色網状を呈した.塩酸ミノサイクリン(ミノマイシン (R))200mg/日を5日間投与したところ,そう痒は軽快し,皮疹は粗大網目状の色素沈着のみとなった.皮疹が,患者の不安が強かった精神科退院時期に出現していることより,心理的ストレスが発症の誘因になったと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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