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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻10号

2005年09月発行

症例報告

皮疹から糖尿病が診断された汎発性環状肉芽腫の1例

著者: 渡辺宏数1 清水忠道1 清水宏1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.975 - P.977

文献概要

要約

 72歳,女性.約2年前より背部から両上肢,両側腹部に境界明瞭で豌豆大までの紅斑,丘疹が多発してきた.病理組織学的に真皮内に柵状肉芽腫の像を認め,中心部真皮に著明なムチンの沈着がみられ,汎発性環状肉芽腫と診断した.耐糖能異常の有無を検索したところ,空腹時血糖,尿糖に異常はみられなかったが,75g糖負荷試験で2型糖尿病と診断された.糖尿病のコントロールおよびステロイド外用療法により皮疹は約4か月後に消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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