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症例報告
乳輪部に生じた単発型グロムス腫瘍の1例
著者: 津田達也12 西村啓介1 山西清文2 水谷仁1
所属機関: 1三重大学医学部皮膚科 2兵庫医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1008 - P.1009
文献購入ページに移動30歳,男性.初診の2年前に左乳輪部に疼痛を伴う皮下腫瘤を自覚した.生検では,腫瘍内には不規則に拡張した血管腔とその周囲に層状および結節状の腫瘍塊を認めた.腫瘍細胞は免疫組織化学的にビメンチン,α-smooth muscle actinに陽性,デスミンは陰性であった.これらよりグロムス腫瘍の1種であるglomangiomaと診断した.文献的に自験例のような乳輪部発生の単発例は稀と考えられた.
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