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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻11号

2005年10月発行

文献概要

今月の症例

エトレチナートが著効を示した道化師様魚鱗癬の1例

著者: 江川貞恵1 田畑伸子1 伊藤健2 秋山真志3 奥山隆平4

所属機関: 1仙台赤十字病院皮膚科 2仙台赤十字病院総合周産期母子医療センター 3北海道大学大学院医学系研究科皮膚科学分野 4東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.1049 - P.1052

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要約

 患児は在胎36週4日,体重3,118gで出生した.両親はいとこ同士である.出生時より全身の皮膚は厚い板状の角質に覆われ,鮮紅色を呈した粗大な亀裂も認められた.さらに眼瞼外反が著明で,口唇の突出開口や耳介の変形を認め,その特徴的な外観から道化師様魚鱗癬と診断された.出生当日より全身管理を行ったうえ,皮膚は白色ワセリンなどを塗布して保湿を図った.さらに日齢8日よりエトレチナート1mg/kg/日を投与したところ,角化異常は順調に軽減した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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