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症例報告
播種状再発を示した血管拡張性肉芽腫の1例
著者: 川島淳子1 松川なつみ2 高橋慎一1
所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院皮膚科 2なつみクリニック
ページ範囲:P.1101 - P.1103
文献購入ページに移動7歳,女児.右頸部に7×8mm大の弾性軟の紅色結節あり,血管拡張性肉芽腫として単純摘出術施行した.11か月後,切除瘢痕部に紅色丘疹が再発したため,CO2レーザー焼灼術を施行した.その2か月後,衛星状に再発し個々に摘出術を施行した.その後も再発あり,液体窒素による凍結療法を繰り返し,平坦化した.病理組織学的には通常のcapillary hemangiomaの所見を呈し,悪性像はなし.若年者の肩甲部の血管拡張性肉芽腫では稀に播種化,再発を生じることがある.自然治癒例も多く,予後は良好である.
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