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症例報告
核に分葉化がみられた肥満細胞腫の1例
著者: 大槻匠1 玉田康彦1 松本義也1
所属機関: 1愛知医科大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.1104 - P.1106
文献購入ページに移動3歳,男児.初診の2か月前より背部に褐色の結節が出現し,生検にて真皮から皮下組織にかけて類円形の腫瘍細胞が密に浸潤していた.腫瘍細胞の核は分葉状やドーナツ状を呈していたが,分裂像はみられず,トルイジンブルー染色にて細胞質にメタクロマジーの顆粒を認めた.腫瘍細胞の核に分葉化がみられたが,血液学的に異常がなかったことや初診から2か月で自然消退したことから,皮膚限局性の肥満細胞腫と診断した.
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