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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻11号

2005年10月発行

文献概要

症例報告

核に分葉化がみられた肥満細胞腫の1例

著者: 大槻匠1 玉田康彦1 松本義也1

所属機関: 1愛知医科大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1104 - P.1106

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要約

 3歳,男児.初診の2か月前より背部に褐色の結節が出現し,生検にて真皮から皮下組織にかけて類円形の腫瘍細胞が密に浸潤していた.腫瘍細胞の核は分葉状やドーナツ状を呈していたが,分裂像はみられず,トルイジンブルー染色にて細胞質にメタクロマジーの顆粒を認めた.腫瘍細胞の核に分葉化がみられたが,血液学的に異常がなかったことや初診から2か月で自然消退したことから,皮膚限局性の肥満細胞腫と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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