文献詳細
症例報告
Hypomelanosis of Itoの1例
著者: 猪爪隆史1 北村玲子1 川村龍吉1 松江弘之1 柴垣直孝1 島田眞路1
所属機関: 1山梨大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.1107 - P.1109
文献概要
6歳,女児.1歳頃より体幹,四肢に渦巻状,帯状の脱色素斑が出現し,3歳時に左外斜視を指摘された.当院受診時,軽度の脊柱側彎症を認めた.組織学的に脱色素斑部は正常部に比較し,基底層のメラニン顆粒が減少していた.Hypomelanosis of Itoと診断した.本症は高率に外胚葉系の異常を合併するため,本症に特徴的なBlaschko lineに沿った不完全脱色素斑をみたときは本症を疑い,MRI,CT,脳波検査などを行い,合併症の検索を行う必要があると考えた.
掲載誌情報