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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻11号

2005年10月発行

治療

エタノール注入療法で転移病変が縮小した悪性黒色腫

著者: 豊澤聖子1 貴志知生1 櫻根幹久1 古川福実1

所属機関: 1和歌山県立医科大学皮膚科

ページ範囲:P.1132 - P.1134

文献概要

要約

 46歳,男性.2001年末から左腋窩に小腫瘤が出現した.その後,体幹部にも出現し,増大傾向を認め,疼痛を自覚した.近医での皮膚生検で悪性黒色腫と診断されたため当科を受診した.受診時,左鎖骨窩から左腋窩に一塊として連なる転移巣を認め,脳,肝にも転移がみられた.悪性黒色腫stageⅣと診断し,化学療法,放射線療法を施行したが,効果はみられなかった.日々増大する左腋窩転移巣のために上肢の運動制限が生じ,QOL低下の一因となってきた.姑息的にエコーガイド下にエタノール注入療法を4回施行したところ,転移巣が縮小し,患者のQOLが改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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