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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

症例報告

夏期に再発を繰り返す線状IgA水疱症の1例

著者: 森布衣子1 田島麻衣子1 木花いづみ1 栗原誠一2

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2湘南皮膚科

ページ範囲:P.1180 - P.1182

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要約

 66歳,女性.項部・体幹・四肢の激しいそう痒を伴う膿痂疹様皮疹が生じた.組織学的に好中球とリンパ球の浸潤を伴う表皮下水疱を認めた.蛍光抗体直接法で基底膜部に線状IgAの沈着を認め,線状IgA水疱症と診断した.DDS75mg/日内服開始し,皮疹は速やかに軽快した.その後,毎年夏期に同様の症状が出現しDDSで軽快,冬期は投薬しなくても皮疹の再燃をみない状態を繰り返している.過去の文献の検討では線状IgA水疱症は夏期発症が多いが,夏期に繰り返す例は報告がない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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