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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻12号

2005年11月発行

文献概要

症例報告

抗リン脂質抗体症候群を合併した多発性皮膚線維腫の1例

著者: 芳賀貴裕1 舛貴志1 松永純2 相場節也2

所属機関: 1米沢市立病院皮膚科 2東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野

ページ範囲:P.1205 - P.1208

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要約

 33歳,女性.過去に2回,帯状疱疹に罹患している.初診の2か月前から,左乳房に弾性硬の小結節が生じてきた.全身皮膚の診察により,左大腿内側と左下腿後面にも同様の小結節を認めた.病理組織学的に皮膚線維腫と診断した.多発性皮膚線維腫は自己免疫性疾患や何らかの免疫異常,種々の疾患および病態と合併することが多い.自験例は3個と数は少ないが,初診時から膠原病の合併の有無を精査し,その存在が明らかになった.われわれが調べえた,自験例を含む過去の本邦報告50例では,皮膚線維腫の数が少ないほど合併症が認められず,3個以下で合併症を認めたものは自験例を含めて3例のみである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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