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症例報告
下肢に生じた顆粒細胞腫の1例
著者: 水野可魚1 為政大幾1 岡本祐之1 堀尾武1
所属機関: 1関西医科大学皮膚科
ページ範囲:P.1221 - P.1223
文献購入ページに移動42歳,女性.左膝蓋外側の自覚症状を伴わない,直径15mm大の弾性硬で表面は暗褐色の軽度隆起する結節を主訴に来院した.病理組織では,真皮内に比較的境界明瞭な腫瘍塊がみられ,腫瘍細胞は類円形で細胞質に好酸性顆粒を有する大型の細胞であった.これらの細胞はS-100蛋白染色陽性,neuron-specific enolase 染色陽性であった.以上の所見から顆粒細胞腫と診断した.
顆粒細胞腫は臨床像のみでは皮膚線維腫などとの鑑別が困難であり,またその悪性型も存在するため,良性と思われる皮下結節,皮下腫瘤でも積極的に切除することが望ましい.
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