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症例報告
原発性胆汁性肝硬変に合併したサルコイド型皮膚類上皮細胞肉芽腫―自験1例を含む7例のまとめ
著者: 秦洋郎1 加藤直子1 浜坂明日香1 安川香菜1 井須和男2 大村卓味3
所属機関: 1北海道がんセンター皮膚科 2北海道がんセンター整形外科 3札幌厚生病院消化器科
ページ範囲:P.1227 - P.1229
文献購入ページに移動67歳,女性.原発性胆汁性肝硬変(PBC)を基礎疾患として,サルコイド型皮膚類上皮肉芽腫を合併した.肝生検では慢性非化膿性破壊性胆管炎の所見を呈し,障害された胆管に接して類上皮細胞肉芽腫を形成していた.肝生検の2年後に,右上腕の皮下に5~6個の皮下結節を生じ,病理組織学的にサルコイド型皮膚類上皮細胞肉芽腫の集簇であった.PBCに皮膚肉芽腫を合併した例はこれまでに6例が報告されているのみであるが,中年女性の皮膚にサルコイド型類上皮細胞肉芽腫を認めた場合,背景疾患の一つとしてPBCも考慮する必要があるものと考えた.
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