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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻13号

2005年12月発行

文献概要

症例報告

子宮内蚤爬術後に発症し,初回月経時に再燃をみた妊娠性疱疹の1例

著者: 竹中祐子1 林伸和1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.1271 - P.1273

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要約

 29歳,女性.既往に妊娠32週での流産歴がある.2003年2月,2回目の妊娠23週頃より軀幹に紅斑が生じてきた.妊娠27週に子宮内胎児死亡のため子宮内掻爬術を施行したところ,同日より軀幹,四肢に紅斑が増数・拡大し,水疱が出現した.病理組織学的に表皮下水疱を認め,蛍光抗体直接法で表皮基底膜部に線状にC3,IgGが沈着していた.免疫ブロット法で抗BP180抗体と抗BP230抗体を検出した.妊娠性疱疹と診断し,プレドニゾロン40mg/日の内服を開始した.水疱の新生はいったんなくなったが,妊娠後初回の月経時に再燃を認めた.月経終了後には新生は消失し,その後プレドニゾロンを漸減し半年後に中止した.プレドニゾロン中止1年後の現在,再発はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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