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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻13号

2005年12月発行

文献概要

症例報告

多形紅斑様皮疹で始まり,蕁麻疹を経てリウマトイド疹を呈したStill病の1例

著者: 森安麻美1 村西浩二1 上田英一郎1 竹中秀也1 岸本三郎1 塩見梢2 羽場哲法2 森本哲2

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学 2京都府立医科大学大学院小児発達医学

ページ範囲:P.1292 - P.1295

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要約

 14歳,女児.初診の4か月前より四肢の関節痛を認めており,1週間前からは37℃台の発熱および四肢に多形紅斑様皮疹がみられるようになった.その後,弛張熱,白血球増多,CRPの上昇,フェリチンの著明高値が認められたが,抗核抗体・リウマチ因子は陰性であった.経過中,多形紅斑様皮疹に加え蕁麻疹が出現し,その後いわゆるリウマトイド疹がみられた.Still病と診断し,プレドニゾロン60mg/日,イブプロフェン1,200mg/日による治療を開始したが,関節痛に対してD-ペニシラミン50mg/日,メトトレキサート12mg/週の追加投与が必要であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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