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症例報告
テオフィリン徐放錠(ユニフィル(R))による薬疹の1例
著者: 鶴見純也1 籏持淳1 山﨑雙次1
所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.1299 - P.1301
文献購入ページに移動75歳,女性.約10年前より喘息・高血圧・狭心症があり,ユニフィル (R)(テオフィリン),オトゼニン (R)(塩酸ジラゼプ),ノルバスク (R)(ベシル酸アムロジピン)を内服していた.10日前より体幹を中心にそう痒があり,鱗屑を伴う丘疹・紅斑が出現した.初診時,四肢および軀幹に鱗屑を伴う大小の紅斑が多数みられ,背部では融合傾向が認められた.病理組織所見は表皮肥厚,海綿状態,真皮上層の血管周囲性に好酸球を混ずる小円形細胞浸潤がみられた.内服誘発試験はユニフィル (R)陽性,オトゼニン (R)陰性,ノルバスク (R)陰性であった.以上より,ユニフィル (R)による湿疹型薬疹と診断した.ユニフィル (R)は1日1回投与のテオフィリン徐放剤であるが,これまでにテオフィリンの薬疹の報告は散見されるが,ユニフィル (R)による薬疹の報告例はみられていない.
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