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症例報告
多様な分化を示す二次性腫瘍を生じた脂腺母斑
著者: 大西正純1 高橋和宏1 赤坂俊英1 浅野雅之2 橋本彰2 相場節也2 佐藤恵3
所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室 2東北大学大学院医学系研究科皮膚科学教室 3恵皮膚科クリニック
ページ範囲:P.1312 - P.1315
文献購入ページに移動59歳,男性.生来,頭部に脱毛局面があり,15歳時に電気焼灼を行った.数年前より同部が腫瘤状に隆起してきた.病理組織学的に脂腺母斑,sebaceoma,basal cell carcinoma,trichoblastoma,eccrine syringofibroadenomaの所見がみられ,瘢痕化した脂腺母斑にさまざまな分化をみる上皮系二次性腫瘍が発生したものと診断した.また,これらの二次性腫瘍は病理組織学的に連続性を有さず,別個に発生した例と考えられた.
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