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症例報告
粘液型脂肪肉腫の1例
著者: 松永亜紀子1 高井利浩1 森正夫2
所属機関: 1高砂市民病院皮膚科 2高砂市民病院外科
ページ範囲:P.1325 - P.1327
文献購入ページに移動67歳,男性.15年前,他院で下背部の腫瘍を切除された.7年前に同部位に腫瘍が再発し,再切除を受けたが,1年前より同部に再び同様の腫瘍が出現したため,当科を受診した.病理組織学的に,紡錘形の腫瘍細胞が粘液様の間質を伴って増殖し,一部に特徴的な脂肪芽細胞様細胞がみられた.また,腫瘍辺縁で細胞密度が高く,粘液型脂肪肉腫と診断し,広範囲切除を行った.皮膚科領域での本症報告は少ないが,不十分な切除により再発する例もあり,また,脂肪腫との鑑別には慎重を要し,正しい診断が重要と考える.
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