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症例報告
若年に発症し,急性に経過したBehcet病の1例
著者: 内山麻理子1 伊藤治夫1 石崎純子1 繁益弘志1 原田敬之1
所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院皮膚科
ページ範囲:P.145 - P.147
文献購入ページに移動14歳,女児.高熱,口腔内アフタ,外陰部痛を主訴に来院した.当初は外陰部ヘルペスと診断し,アシクロビルと抗生剤の投与を開始したが効果なく,数日後より四肢,顔面に結節性紅斑様皮疹が出現し,小児の不全型Behcet病と診断した.プレドニゾロン30mg/日の投与を開始し,翌日には解熱,皮疹の改善,CRPの低下をみた.以後1年ほど経過したが再発の徴候はみられない.小児のBehcet病は成人に比べ稀であり,しかも3主症状が同時期に出現し,急性に経過した症例はさらに稀と考えられた.
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