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症例報告
若年性脳梗塞を発症したFabry病の1例
著者: 栗原みどり1 石川里子1 大塚勤2 山崎雙次2
所属機関: 1獨協医科大学越谷病院皮膚科 2獨協医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.154 - P.156
文献購入ページに移動25歳,男性.幼少期より体幹・四肢を中心に暗赤色丘疹を認めていたが,四肢疼痛発作はなかった.2003年7月初めより右半身麻痺,構語障害が出現し,MRIで橋部に高信号域があり,脳梗塞と診断された.暗赤色丘疹の病理組織学的所見は被角血管腫で,皮膚電顕所見は血管内皮細胞のリソソーム内に電子度の密な格子縞状の蓄積物が認められた.血漿α-galactosidase活性も低値であり,Fabry病により発症した脳梗塞と考えられた.
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