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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻2号

2005年02月発行

文献概要

症例報告

足底に生じたグロムス腫瘍の1例

著者: 鶴見純也1 籏持淳1 山崎雙次1 新海浤2

所属機関: 1獨協医科大学皮膚科学教室 2千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.167 - P.169

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要約

 57歳,女性の足底に生じた単発性のグロムス腫瘍を経験した.約1年前より右足底に圧痛,ときに自発症を伴う小結節出現.初診時,右足底拇趾球側に径約10mm大,常色で比較的硬い,境界明瞭な皮下結節を認めた.組織所見は,真皮中層から脂肪織にかけて結合組織性の被膜に囲まれた腫瘍細胞巣で,細胞は類円形の核を有し,異型性はみられなかった.ところどころに1層の内皮細胞に取り囲まれた大小の管腔を認めた.免疫染色ではビメンチン,α-smooth musclc actinに陽性で,デスミン陰性であった.発生部位など稀な症例と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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