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症例報告
腰部に生じた巨大なeccrine porocarcinomaの1例
著者: 河野吉成1 中野あおい1 鳴海博美1 原田研2 松本一仁3 長谷川武久4 板谷博之5
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構弘前病院皮膚科 2弘前大学医学部皮膚科学教室 3独立行政法人国立病院機構弘前病院研究検査科病理 4独立行政法人国立病院機構弘前病院内科 5弘前大学医学部第1外科学教室
ページ範囲:P.173 - P.176
文献購入ページに移動84歳,男性.8年前に腰部左側に腫瘍が出現,漸次増大して巨大化した.近医で指摘され,他院を経て精査・加療の目的で当科を紹介された.当科にて入院のうえ,切除と植皮術を施行した.病理組織学的に,一部にeccrine poromaの像を呈し,連続性に核の異型性を示す腫瘍細胞の増殖像を認めた.免疫組織学的にはCEA,S-100蛋白染色は陰性,EMA,抗ケラチン抗体染色は陽性を示した.これらより,自験例をeccrine poromaより悪性化したeccrine porocarcinomaと考えた.
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