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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻2号

2005年02月発行

文献概要

症例報告

胸部に生じた基底細胞癌の1例―当科における過去10年間の基底細胞癌のまとめ

著者: 小川愛1 岡田克之1 古瀬善朗2

所属機関: 1桐生厚生総合病院皮膚科 2黒沢病院皮膚科

ページ範囲:P.177 - P.179

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要約

 65歳,男性.5年前に胸部に生じた皮疹を主訴に当科受診.初診時,左胸部に26×20mm,淡紅褐色,粟粒大の黒褐色斑を数個伴う境界明瞭な局面を認めた.病理組織学的には表皮と連続して数個の塊状の腫瘍胞巣が蕾状に真皮内に突出し,腫瘍細胞は基底細胞様細胞で,最外層は柵状配列を示していた.以上よりsuperficial typeの基底細胞癌と診断した.当科で過去10年間に切除した基底細胞癌52例をSextonらの組織型分類に従って分類したところ,superficial typeは4例(8%)で,そのうち躯幹に発生した症例が3例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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