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症例報告
Malignant fibrous histiocytoma (giant cell type)の1例
著者: 浅井純1 曽我富士子1 西村幸秀1 上田英一郎1 岸本三郎1
所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学教室
ページ範囲:P.189 - P.192
文献購入ページに移動40歳,女性.2002年1月に右上腕の米粒大の皮下結節に気づいた.急速に増大傾向を認め,2002年8月,近医で切除されたが,病理組織学的所見にてmalignant fibrous histiocytoma (MFH)が疑われ,拡大切除目的で当科を受診した.免疫染色ではCD68,アンチトリプシン,ビメンチンなどが陽性,CD34,S-100などが陰性であったため,MFH (giant cell type)と診断した.前医での手術痕から3cm離して筋膜を含め切除した.その後,化学療法を4クール施行した.術後1年6か月の経過観察で転移,再発を認めていない.
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