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症例報告
爪甲の変化を初発症状とし,PGE1が奏効したCronkhite-Canada症候群の1例
著者: 亀田利栄子1 矢吹法孝2 相場節也3
所属機関: 1石巻市立病院皮膚科 2石巻市立病院消化器科 3東北大学大学院医学系研究科内科病態学皮膚科学分野
ページ範囲:P.267 - P.269
文献購入ページに移動67歳,女性.爪の変形と手掌の色素沈着について当科で経過をみていたが,その後下痢と体重減少を生じた.消化管精査にて胃,腸に多数のポリープを認め,Cronkhite-Canada症候群(以下CCSと診断し,この時点で以前味覚障害で当院耳鼻科に受診していたことに気づいた.入院のうえ,蛋白製剤,副腎皮質ホルモンを投与した.症状は軽快せず,胃切除を検討したが,患者が手術を拒否した.PGE1を試みたところ症状が改善した.
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