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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻3号

2005年03月発行

症例報告

隆起性皮膚線維肉腫と鑑別を要したcellular benign fibrous histiocytoma

著者: 小沢桂1 石川由華1 高橋政史1 秋葉均1 中村晃一郎1 金子史男1 鈴木幹2

所属機関: 1福島県立医科大学医学部皮膚科学教室 2双葉厚生病院皮膚科

ページ範囲:P.278 - P.280

文献概要

要約

 31歳,男性.受診の約2か月前より左上腕部に小豆大の皮疹が出現した.生検で真皮深層から脂肪組織内に異型の少ない紡錘形の核を持つ細胞が密に増殖しており,隆起性皮膚線維肉腫またはcellular benign fibrous histiocytoma (CBFH)が疑われたが,免疫染色所見と併せてCBFHと診断した.CBFHは良性であるが,局所再発率が高いとされている.また,病理組織学的に隆起性皮膚線維肉腫や悪性線維性組織球腫,皮膚平滑筋肉腫などとの鑑別を要するため,慎重に経過観察していくことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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