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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻3号

2005年03月発行

文献概要

症例報告

ダーモスコピーが有用であった外陰部基底細胞上皮腫の1例―本邦における大陰唇基底細胞上皮腫の文献的考察

著者: 阿部浩之1 中村妙子1 加藤保信1 古川裕利1 中村晃一郎1 金子史男1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.297 - P.300

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要約

 67歳,女性.約2年前,右大陰唇に自覚症状のない黒褐色皮疹に気づいた.初診時20×10mm大,辺縁軽度隆起性で潰瘍を伴う黒褐色局面を認めた.ダーモスコピーでは基底細胞上皮腫(BCE)の所見を呈しており,病理組織学上もBCE(充実型)であった.外陰部BCEに関する統計的考察に関しては諸説があり,陰嚢発生BCEの文献的考察も2編あるが,大陰唇におけるその統計は調べた範囲ではなかった.今回,われわれは1988年以降の本邦における大陰唇部BCEの文献的考察を行うとともに,陰嚢部BCEとの差異を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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