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症例報告
全身性強皮症と多発性筋炎のオーバーラップ症候群の1例
著者: 大石正樹1 波多野豊1 片桐一元1 藤原作平1 樋口恵子2 宮崎英士3 大久保俊之3
所属機関: 1大分大学医学部生体分子構造機能制御講座(皮膚科学) 2大分大学医学部生体分子構造機能制御講座(内科学) 3大分大学医学部免疫アレルギー制御講座(内科学)
ページ範囲:P.369 - P.371
文献購入ページに移動54歳,女性.顔面,上肢,体幹の皮膚硬化を主訴に当科を受診した.皮膚の硬化と舌小帯の短縮に加えて,筋原性酵素の上昇,近位筋の筋力低下,筋原性筋電図,筋炎の病理像を認めたため,全身性強皮症と多発性筋炎のオーバーラップ症候群と診断した.CTで間質性肺炎を認めた.間質性肺炎および筋症状の進行に対してステロイドの全身投与を行ったところ,筋症状は速やかに軽快した.さらに退院後,比較的早期に皮膚硬化の改善を認めた.
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