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症例報告
中耳炎,関節炎を伴ったleukocytoclastic vasculitis―好酸球増多症候群と考えた1例
著者: 時田智子1 高橋和宏1 浅井大志1 馬場俊右1 菅原祐樹1 森志朋1 前田文彦1 佐藤俊樹1 森康記1 赤坂俊英1
所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.375 - P.377
文献購入ページに移動好酸球増多症候群の1例を報告した.症例は52歳,女性.喘息の既往歴がある. 顔面,四肢に多発する丘疹,右足の腫脹・疼痛,発熱38℃のため当科を受診した.初診時,顔面,四肢に小水疱,血痂,痂皮を伴う浮腫性紅斑が散在性にみられた.末梢血好酸球の著明な増多をみた.病理組織像はleukocytoclastic vasculitisの所見であった.ロキソニン (R)の内服で皮疹のコントロールは良好である.自験例は病理組織学的に血管炎はあるものの,血管外肉芽腫の所見を認めず,好酸球増多症候群(HES)と診断した.
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