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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

症例報告

中耳炎,関節炎を伴ったleukocytoclastic vasculitis―好酸球増多症候群と考えた1例

著者: 時田智子1 高橋和宏1 浅井大志1 馬場俊右1 菅原祐樹1 森志朋1 前田文彦1 佐藤俊樹1 森康記1 赤坂俊英1

所属機関: 1岩手医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.375 - P.377

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要約

 好酸球増多症候群の1例を報告した.症例は52歳,女性.喘息の既往歴がある. 顔面,四肢に多発する丘疹,右足の腫脹・疼痛,発熱38℃のため当科を受診した.初診時,顔面,四肢に小水疱,血痂,痂皮を伴う浮腫性紅斑が散在性にみられた.末梢血好酸球の著明な増多をみた.病理組織像はleukocytoclastic vasculitisの所見であった.ロキソニン (R)の内服で皮疹のコントロールは良好である.自験例は病理組織学的に血管炎はあるものの,血管外肉芽腫の所見を認めず,好酸球増多症候群(HES)と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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