icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

症例報告

スポロトリコーシスの3例

著者: 福田英嗣1 村川世津子1 斉藤隆三1

所属機関: 1東邦大学医学部第二皮膚科学教室

ページ範囲:P.386 - P.389

文献購入ページに移動
要約

 東京の都心部でのスポロトリコーシスの3症例を経験した.症例1:84歳,女性.左前腕.症例2:71歳,男性.右第3指.症例3:45歳,女性.左上腕.病理組織学的所見は,全例肉芽腫性炎症像を呈し,症例1は真菌検査にてSporothrix schenckiiが同定された.症例2,3は培養未施行あるいは失敗した例であるが,病理組織学的所見にてPAS染色陽性の真菌要素(遊離胞子)を認め,臨床症状および治療経過よりスポロトリコーシスと診断した.病型は3症例とも固定型であった.治療としては,症例1は塩酸テルビナフィン125mg/日を32週間,症例2はイトラコナゾール100mg/日を12週間内服し,症例3は全摘出後,温熱療法のみで略治した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら