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症例報告
好酸球性膿疱性毛囊炎と鑑別を要した毛包性ムチン沈着症の1例
著者: 岩下みゆき1 堀之薗弘2 二宮嘉治2 大倉隆昭2 矢口均2 松熊晋3
所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室 2自衛隊中央病院皮膚科 3自衛隊中央病院研究検査部
ページ範囲:P.393 - P.396
文献購入ページに移動35歳,男性.約6か月前に丘疹として出現し,初診時には左頸部に約20×30mmの毛孔一致性紅色丘疹の集簇を認めた.集簇した紅色丘疹は局面を形成し,浸潤を触れ,軽度のそう痒を伴っていた.病理組織学的には,毛包および脂腺周囲に,主にリンパ球と好酸球が多数浸潤し,毛包壁の破壊・網状変性ならびに毛包・脂腺内にムチンの沈着を認めた.好酸球の浸潤が著明であったため,好酸球性膿疱性毛嚢炎との鑑別を要したが,臨床症状と病理組織学的に毛包壁の網状変性および毛包のムチン沈着を認めたことより,毛包性ムチン沈着症と診断した.
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