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症例報告
結節性紅斑の出現を契機に診断したCrohn病の1例
著者: 樋泉和子1 北村玲子1 塚本克彦1 島田眞路1 青木いずみ2
所属機関: 1山梨大学医学部皮膚科学教室 2山梨大学医学部第1内科学教室
ページ範囲:P.410 - P.412
文献購入ページに移動30歳,女性.初診の約2か月前より下痢症状が出現する.5日前より両下腿に有痛性紅斑,両足関節に発赤,腫脹,疼痛が出現し,熱発を伴ったため当科を受診した.下腿の有痛性紅斑は生検結果より結節性紅斑と診断した.消化器症状に対して精査したところ,大腸ファイバーにて大腸に敷石状病変,縦走潰瘍を認め,Crohn病と診断された.サラゾピリン内服,経腸栄養剤,IVH管理の治療により腹部症状は軽快し,皮疹の新生も治まり約2週間で下腿の皮疹は消失した.
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