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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻4号

2005年04月発行

文献概要

症例報告

耳介に生じたangioleiomyomaの1例

著者: 遠渡舞1 知野剛直1 米田和史1 山田鉄也2 長田和子3

所属機関: 1岐阜市民病院皮膚科 2岐阜市民病院中央検査部 3岐阜市

ページ範囲:P.423 - P.425

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要約

 22歳,女性.初診2か月前より右耳介に皮下結節が出現した.初診時,右耳介に6×5mm,圧痛を伴う淡紫紅色調で弾性軟の皮下結節あり.組織学的には腫瘍の中央と辺縁では組織型が異なっており,中央ではスリット状の血管腔と束状の腫瘍細胞の増殖,辺縁では多数の円形の血管腔を認めた.Elastica Masson染色で紅染し,α-SMA陽性,第Ⅷ因子関連抗原陽性で,森本らの分類による組織型は毛細血管型と静脈型の混合の血管平滑筋腫と考えられた.本邦において耳介に発生した血管平滑筋腫は自験例を含め36例報告されている.耳介発生例は男性に多く,紫紅色調で弾性軟,疼痛を認めず,血管平滑筋腫全体の統計とは異なった傾向を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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