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症例報告
印環細胞癌皮膚転移の1例
著者: 吉田理恵1 木本雅之1 木花光1 吉澤香2 高橋裕2
所属機関: 1済生会横浜市南部病院皮膚科 2済生会横浜市南部病院内科
ページ範囲:P.426 - P.428
文献購入ページに移動61歳,女性.右側腹部痛にて大動脈周囲リンパ節腫脹を指摘され,当院内科に入院中.全身検索を施行したが,原発巣は発見されていなかった.3か月前より右肩に自覚症状を伴わない1cm大の淡紅色皮内結節あり.病理組織学的に真皮内に著明なムチンの沈着と印環細胞を認め,印環細胞癌皮膚転移と診断した.再度内視鏡を施行したところ,胃癌が発見された.過去の印環細胞癌皮膚転移を集計した結果,原発巣として胃癌が大部分を占め,他の悪性腫瘍皮膚転移に比べて皮疹が悪性腫瘍の発見に先行する例が多いと判明した.
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