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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

1. 最近話題の皮膚疾患

学校伝染病の新局面

著者: 日野治子1

所属機関: 1関東中央病院皮膚科

ページ範囲:P.28 - P.32

文献概要

要約

 学校伝染病とは,学校保健法で大きく3群に分けられた感染症で,その取り扱いで最も重点がおかれているのは,いかに周囲へ蔓延させないで済ませるか,である.学校伝染病にはおのおの登校制限があり,診断した医師は決められた期間は,登校の許可を与えられない.第1,2種に関しては疾患の特異性から治癒するまでとされているが,第3種のうち“その他の伝染病”は“伝染のおそれがなくなるまで”とされているため,疾患によっては現場で見解の相違が生じている.最終決定者が主治医でも校医でもなく校長に権限があることも,時に事態が混乱するもとにもなっている.いかに学童を学校伝染病から守り,感染症の伝播を防ぐか,新興・再興感染症が様々に問題視される時代において,もう一度考えるべき時期になっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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