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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

2. 皮膚疾患の病態

自然型アトピー性皮膚炎

著者: 筒井ひろ子1 善本知広1 中西憲司1

所属機関: 1兵庫医科大学免疫学・医動物学科学技術振興機構,CREST

ページ範囲:P.34 - P.38

文献概要

要約

 アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患は,Th2細胞に依存する病態と考えられてきた.しかし,Th2細胞に依存せず,IL-18に依存するアトピー性皮膚炎マウスモデルを確立したことから,Th2細胞に依存しないアトピー性皮膚炎の可能性が示唆された.実際,皮膚にIL-18が集積するように遺伝子操作したトランスジェニックマウスは,SPF飼育環境下でもそう痒性慢性皮膚炎を自然発症する.さらに,Th2細胞への分化ができないトランスジェニックマウスでも同様の皮膚炎を発症する.このようなTh2応答が不要でIL-18に依存するアトピー性皮膚炎を「自然型アトピー」と提唱する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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