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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

3. 新しい検査法と診断法

水疱性類天疱瘡におけるBP180ELISA値

著者: 橋本隆1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.62 - P.65

文献概要

要約

 水疱性類天疱瘡はヘミデスモソームに存在する230kDa水疱性類天疱瘡抗原(BP230)と180kDa水疱性類天疱瘡抗原(BP180)に対する自己抗体を示す自己免疫性水疱症であり,最近の高齢化に伴って,まれならずみられるようになった.現在,BP180のNC16a部位に病原性エピトープが存在すると考えられ,同部位の大腸菌発現リコンビナント蛋白を用いたenzyme-linked immunosorbent assay (ELISA)法が確立され,水疱性類天疱瘡および妊娠性疱疹患者の血清中のBP180に対する自己抗体を特異的に,かつ高感度に検出できるようになった.また,蛍光抗体間接法に比較して,ELISA のインデックス値は病勢とよく相関するので,病勢のモニタリングとしても有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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