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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

3. 新しい検査法と診断法

疥癬虫の生態に基づく疥癬検出法

著者: 和田康夫1

所属機関: 1赤穂市民病院皮膚科

ページ範囲:P.66 - P.70

文献概要

要約

 疥癬の診断は,虫体や虫卵を見つけることである.しかし,やみくもに調べても虫体や虫卵はなかなか見つからない.効率よく検出するためには,疥癬虫の生態を踏まえたうえで探索する必要がある.虫体を見つけるには,まず住み家である疥癬トンネルを探す.疥癬トンネルが見つかれば,その盲端に疥癬虫が生息する.疥癬虫は肉眼では微細な黒点として認められる.この黒点を針でつつきだすと,疥癬虫が摘出できる.疥癬トンネルが見つからないときは,虫体生息部位に生じるかゆみの症状,陰嚢・陰茎部の小結節,手足の水疱周囲に注目して,虫体の有無を検索する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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