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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005 3. 新しい検査法と診断法

「スキントーン・カラースケール」による色素沈着の程度判定

著者: 川田暁1 水野惇子2 森本佳伸3

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科学教室 2有楽町皮膚科 3第一製薬株式会社ヘルスケア開発部

ページ範囲:P.81 - P.85

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要約

 皮膚の色を客観的に評価する方法が多数試みられている.従来の方法は高額な機器を使用するものが多かった.今回新しく開発された「スキントーン・カラースケール」について解説した.「スキントーン・カラースケール」は紙製の色票の短冊を5本使用するだけで測定が可能であり,特別な機器を必要としない.また,測定時間も数分と短くてすみ,習熟すれば正確で安定した客観的なデータを得ることができる.皮膚の色素沈着の程度をこのスケールの明度で測定したところ,肉眼所見とよく相関した.また,ビタミンC製剤内服による美白効果をこのスケールの明度の変化で測定したところ,肉眼所見とよく相関した.したがって,本法は皮膚色を客観的に評価する方法として簡便かつ有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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