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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

4. 皮膚疾患治療のポイント

プロトピック軟膏のガイドラインとがん原性についての説明義務

著者: 中條園子1 竹原和彦1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学教室

ページ範囲:P.93 - P.96

文献概要

要約

 2003年のタクロリムス軟膏小児用の承認の条件として,それまでタクロリムス軟膏成人用を処方した患者,および新規に処方する小児,成人患者全員に対して,タクロリムス軟膏のがん原性についての説明を行い,患者の理解を得ることが医師に義務づけられた.近年,アトピー性皮膚炎はその背景に社会的問題があることから,患者への説明に時間がかかるようになっている.しかし,一度しっかり説明を行っておけば,大部分の患者の信頼が得られ,それ以降の診察もスムーズに行うことができると考えられる.それを裏づけることとして,今回,われわれが行った患者アンケートより,医師に課せられた説明義務を果たすことが患者の治療に対する満足度につながるという結果が得られたので,タクロリムス軟膏の使用の留意点も含めてアンケート結果をまとめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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