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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005 4. 皮膚疾患治療のポイント

超音波メスによる難治性尋常性疣贅の治療

著者: 塚本克彦1 神崎美玲1 出口順啓1 宮原藍子1 岡本崇1 長田厚1

所属機関: 1山梨県立中央病院皮膚科

ページ範囲:P.107 - P.110

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要約

 尋常性疣贅に対する一般的な治療法は液体窒素凍結療法であるが,ときに難治性のものがあり治療に苦慮する.近年,外用剤ではグルタールアルデヒド,モノクロロ酢酸,ビタミンD3製剤が,外科的治療では光線力学的療法(PDT),CO2レーザー,パルス色素レーザー,いぼ剥ぎ法など新しい治療法が試みられている.われわれの施設では超音波メスを使って難治性疣贅を治療している.超音波メスは外科領域でよく使われている手術器であり,血管や神経を温存して組織を破壊する.この特徴を皮膚に利用すると,弾性線維の豊富な真皮を残して表皮のみを破砕・吸引できるため,ウイルス感染した表皮病変部を容易に削り取れる.真皮成分は残るので,汗腺上皮や周囲組織から上皮化が起こり,約1か月で治癒する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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