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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科59巻5号

2005年04月発行

特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005

4. 皮膚疾患治療のポイント

皮膚科医に使ってほしい褥瘡のDESIGN評価

著者: 岡博昭1 森口隆彦1

所属機関: 1川崎医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.111 - P.116

文献概要

要約

 褥瘡においては,まず危険因子を含めた患者背景を全身的に把握することが最重要課題となる.そして,できる限り発生の要因を取り除き,局所的に褥瘡評価ツールを用いて褥瘡を経時的に評価することが望ましい.これまで褥瘡の評価ツールとしてPSST,PUSH,PUHPなどが報告されているが,項目数が多い場合や少ない場合,あるいは評価に熟練を要する場合もあり,必ずしも一般的ではなかった.これら従来の欠点を考慮して,日本褥瘡学会によりDESIGN評価が開発された.DESIGNは,創を評価する6つの病態の頭文字を表している.Depth(深さ),Exudate(滲出液),Size(大きさ),Inflammation/Infection(炎症/感染),Granulation tissue(肉芽組織),Necrotic tissue(壊死組織)の6項目に,Pocket(ポケット)が存在すると評価の末尾に-Pと記載する.またDESIGN評価と治療との関わりについて示し,DESIGN評価を用いて経過評価を行った代表症例を供覧した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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