文献詳細
文献概要
特集 最近のトピックス2005 Clinical Dermatology 2005 5. 皮膚科医のための臨床トピックス
病院経営と皮膚科―現状とあり方
著者: 今村貞夫1
所属機関: 1松江市立病院
ページ範囲:P.169 - P.171
文献購入ページに移動要約
厳しい医療環境の中にあって病院には入院主体の医療が求められている現在,外来主体の診療科である皮膚科は入院患者が少なく,高度医療機器を使用することも少ないことなどから,患者1人当たりの単価が低く,その収益は病院全体の1~2.5%にすぎない.しかしながら,原価計算をすれば収支ほぼ拮抗した診療科であり,お荷物の診療科ではない.一方,診療面では外来患者の10~15%は他科の入院患者で,病院にとって皮膚科の存在価値は大きい.病院における皮膚科の存在価値を高めるためには,入院患者の増加を図るとともに,新しい診療技術の開発や診療報酬体系における皮膚科特有の診療技術のアップによって診療単価の増加を図ることが必要である.また,病院管理者(院長)に対しては,収益だけでなく原価計算による評価を申し入れることも大切である.
厳しい医療環境の中にあって病院には入院主体の医療が求められている現在,外来主体の診療科である皮膚科は入院患者が少なく,高度医療機器を使用することも少ないことなどから,患者1人当たりの単価が低く,その収益は病院全体の1~2.5%にすぎない.しかしながら,原価計算をすれば収支ほぼ拮抗した診療科であり,お荷物の診療科ではない.一方,診療面では外来患者の10~15%は他科の入院患者で,病院にとって皮膚科の存在価値は大きい.病院における皮膚科の存在価値を高めるためには,入院患者の増加を図るとともに,新しい診療技術の開発や診療報酬体系における皮膚科特有の診療技術のアップによって診療単価の増加を図ることが必要である.また,病院管理者(院長)に対しては,収益だけでなく原価計算による評価を申し入れることも大切である.
掲載誌情報